第七話 苦闘の中の光

長い道のりを経て本当の意味でラーメン屋となった志士。
気合とやる気はは充分過ぎるほどあるのだが現実の厳しさというものは容赦なく襲ってくる。
思う様にお客さんが来て下さらない日々が続く。
気持ちばかりが先走り、焦りと不安が襲ってくる。

正直な話、そんなに蓄えに余裕があるわけでもないのに貯金を切り崩す日々が続いた。

そんな中でも女将は悲観的にならずに「大丈夫大丈夫。うちのラーメン美味しいもん。すぐに取り戻せるよ」と気丈に振る舞ってくれていた。
おかげで苦しい時期もギスギスせずに息子にも特別辛い思いはさせずに過ごせていたのではないかと自分的には思っている。(違ってたらごめんね息子よ)
女将には感謝している。ありがとう。

それでも現実というものは、想いや願いでは変わらないものだ。
一向に上向く兆しも見えない苦しい時期は続いた。
さすがの女将も焦りが見えてくるようになり「このままじゃやばくない?」という雰囲気が漂いだした。

「なんとかしなければ・・」

そんな時に転機が訪れた。

北九州で初の試みとなるラーメンイベント「北九州ラーメンフェスティバル」が開催されることになり出場のお声がけを頂いたのだ。

イベント自体が初の試みで手探りのものであったし、「らーめん志士」は誰も知らない様な無名店でありそんなイベントに出る実力も無いことは分かっていた。
5坪しかない閑古鳥が鳴いている店であり、そんな多くのラーメンを作ったことも無い。
不安要素ばかりであったがせっかくのチャンスを逃すわけにはいかない。
出場させて頂くことに決めた。

分不相応な場所に出ていくのだから準備などなかなか大変ではあった。
しかし結果として色々な方の協力も得て無事にイベントを終えることが出来て非常に良い経験をさせて頂いた。

そしてこのイベントに出場させて頂いたことで色々な事が動き出すことになる・・・

「さあ行こうか!らーめん志士の反撃開始!」


第八話 終わらない物語 に続く

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