飲食店を開業する人が知っておいた方が良い話

飲食店経営

「北九州の醬油ラーメン らーめん志士」でございます。

今回のテーマは「飲食店開業する人が知っておいた方がいいかも知れない話」でお話させて頂きます。

本当に何も知らない状態で開業してしまった志士だからこそ思う「これは知っておきたかったな」という事をお話させて頂き、これから開業しようと考えている方の一助となればとの思いです。
ただしあくまでも個人営業で細々とやっていく方に向けての話です。
人を雇ってガンガン拡大していくぜ!という方にとっては全く役に立たないと思います(志士は拡大志向がゼロなのでそんな話は出来ません)。
また飲食業以外を考えている方でも参考になる部分はほんの少しはあるかも知れません。
ではでは、参考になるかは分かりませんが、お付き合い下さいませ。

「~でもやるか」ならやめておけ

まず大前提の基本の基本として、脱サラして何をやろうかと考えている人が「ラーメン屋でもやろうかな~」とか「焼鳥屋でもやるか」的な感じで飲食店をやろうとする人は絶対にやめておいた方が良いと思います。
現在はそんな感じで始める人が生き残れる時代ではありませんし、そんな甘い業界ではありません。
一昔前ならそんな感じでもボチボチやって行けたりしたのかも知れませんが、現在・・ましてやこれから先の時代はますます厳しさを増していくと思います。

飲食店の10年生存率は一割あるかどうかと言われています。
10軒のうち1軒しか生き残れないのです
そういう業界であるということは知っておかないと後で大変な思いをすることになってしまうと思います。

飲食店が廃業してしまう理由としては「売上が上がらない」「利益が出ない」というお金の問題がもちろん大きいのですが、もう一つ挙げられる理由があります。
それは「過酷な労働により体力的に継続が難しくなる」というものです。

飲食業はブラックだ!とよく言われていますが、それは否定出来ないです。(もちろんそうでないお店もあると思いますが)
業態的にどうしても長時間労働になってしまいがちです。

志士も開店当初から10年以上毎日の労働時間は16時間とかそれ以上だったりでした。
早朝から深夜まで仕事という生活を続けてきました。
今は夜営業をやめて昼の4時間しか営業をしなくなったのですが、それでも毎日12時間は働いています。(ただトロいだけだという話もありますが・・)
個人でやっている小さな飲食店はそんな感じで身体を酷使しながらやっているところが多いと思います。

「~でもやるか」という軽い気持ちでは、経営的にも体力的にもなかなか大変な思いをすることになってしまうかも知れません。
やるからには「~でもやるか」ではなく「絶対やってやる!」というくらいの気持ちが必要だと思います。

美味しければお客さんは来る?

志士が常に胸に留めている言葉があります。
それは「美味しければお客さんは来るというのは嘘だが、不味ければお客さんが来ないというのは本当だ」という言葉。

飲食店をやろうという方は「とにかく自分の美味しい料理を多くの人に食べてもらいたい」的な「味至上主義」な方が多いと言われています。

確かに飲食店にとって「味」という要素は特に大切な要素であるというのは間違いないことです。
しかし商売としてやっていく上で大切なのは「店としての総合力」だと思います。
「味」という一つの要素だけではなく「接客」「雰囲気」「価格」「立地」「メニュー」等々・・色々な要素を含んだ「総合力」をお客さんは判定して評価するんだと思っています。

まあ、他の全ての要素を「圧倒的な味のクオリティーでねじ伏せる!」というお店も存在するのかも知れませんが、それはなかなか大変な道ではないでしょうか。

大切なのは自分を客観視して、自分の店の「総合力」を第三者的な目線で冷静に判断すること。
人間というのは総じて自分には甘くなりがちなので、逆に厳しすぎるくらいの目線で判断した方がいいかも知れません。

自分の目指す理想の姿が描けているか?

これは非常に大切だと志士は思っているのですが・・

「このお店を開業してどんな自分になりたいのか?」というビジョンが明確になっているでしょうか?

「どんな人生を目指しているのか」「何の為にお店をやるのか」という問いに明確な答えが出せるのか。

この答えを持っていないと「自分が作りたい、作るべき店の形が見えない」と思っています。

「どんどん店を大きくしてビッグになりたい」
「とにかく利益をあげてガンガン儲けたい」
「自分の作りたいものを作ってお客さんに喜んでもらいたい」
「人に使われずに自分の城で自分の道を自分で選びたい」 等々・・

どんな答えが正しいとかはもちろん無いです。
自分の描く理想の姿が明確になれば、それが自分にとっての正解なわけです。

その目指すべき理想の姿が掴めていないと自分に適した店作りが出来ないですよね?

「ガンガン大きくしてビッグになりたい」という人がその目指す方向を自覚出来ていなければ、立地の悪いめっちゃ狭い店とかを作ってしまうかも知れません。
逆に「自分一人で切り盛りする店にしたい」という人が、微妙に広くて一人では回らない様な店を作ってしまうかも知れないのです。

自分の目指す姿が明確になってないと、「なんとなく条件が良さそうだったから」とか「居抜き物件でお得だったから」みたいな周りの条件で立地や店舗を選んでしまったりしてしまう可能性が高まります。
その結果「自分はこんな感じで店をやりたいんだったけ?」の様なことになりかねないのです。

自分の目指す理想の姿を明確にして、その理想に向かって邁進するのに適した店作りをしなければ後から後悔することになってしまいます。

目指すべき理想の自分に向かって真っすぐに進んでいきましょう!

なんだか偉そうに語っておりますが、志士は開店に当たって全くこんなことは分かっておりませんでした。
だからこそその大切さが身に染みて感じられるのです。

自分ごときが偉そうにとは承知しながらも、どなたかの参考になればと願ってお話させて頂きました。
長々とごめんなさい。応援しております。

らーめん志士でございました。




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